「QMA」STORY
「QMA」(マジックアカデミー・マジアカ・くま・熊)STORY(後編)
魔法学校登校日誌 2009年7月17日(金曜日)
<今日は終業式。今大掃除をやっています。シャロンさんの班とヤンヤンさんの班はトイレ、ルキアさんの班とクララさんの班は教室を掃除しています。アロエとユウは手洗い場に行ったきり戻ってきません。この後大変なことに・・・>
(ルキア)アロエちゃんもユウくんも、遅いなぁ。ちょっと手洗い場見てくるね。
(クララ)わかりました。
<ルキアが手洗い場に行くと、すいてきてユウの順番が回ってきた。つこうとしたその時・・・!>
(アロエ)あたし、教室もって行くの頑張る!
ドテッ!バシャーッ!!
<アロエが入り口でつまづいて、バケツの水をユウにかけてしまう。>
(アロエ)痛たぁーい!こけちゃった。
(ユリ)アロエちゃん、大丈夫?
(アロエ)あたしは大丈夫だけど・・・それよりもユウくんが・・・。
<ユウはバケツの水を浴びてしまい、全身ずぶぬれになっている。なかなかアロエとユウが戻ってこないことを心配してルキアが来る。>
(ルキア)わっ、どうしたの?何があったの?
(アロエ)ルキアちゃん、ごめんなさい・・・。あたし、おトイレの入り口でつまづいて、バケツの水をユウくんにかけちゃった。ふえーん!!
(ルキア)ユリいるの?ちょっと来て!
(ユリ)なぁ〜にぃ〜?今手が離せないんだけど。
<トイレに入って、ユリを引きずり出そうとするルキア>
(ヤンヤン)ユリさん、ひどいアル!ワタシに掃除させてくれないアル。
(ルキア)わかったから。後でユリ怒っとくから。
(ヤンヤン)ありがとうアル。
(ルキア)ユリ、話あるからちょっと来て。(ユリの腕を思いっきり引っ張る)
(ユリ)痛たたっ、そんなに引っ張らないでよ〜。
<ユリを引きずり出すルキア。そこに、亀の子たわしを保健室にもらいに行ったシャロンが戻ってきた。>
(シャロン)ちょっと、廊下がびしょびしょじゃない!何があったんですか!?
(ルキア)アロエちゃんが入り口でつまづいて、水こぼしちゃったんだって。
(アロエ)ぐすっ。ごめんなさい。ユウくんが・・・。
(シャロン)ユウくんに何かあったんですの?
<シャロンが振り返ると、ユウがずぶぬれになっている。>
(シャロン)
ユウくん、あなたずぶぬれじゃない。早く着替えないと。
アロエさん、悪いのだけと、ユウくんと一緒に保健室に行って、着替えをもらってきてください。
(アロエ)ユウくん、あたしのせいで・・・ごめんね。一緒に行こう。
(ユウ)うん・・・。
<アロエとユウは、一緒に保健室に行った。>
(ユリ)さ〜てと、わたしも掃除戻ろうかなぁ。
(ルキア)ユリ!まだ話終わってないよ。
(シャロン)何かあったんですの?
(シャロン)ユリさん!どうしてヤンヤンさんに掃除させなかったんですか!?
(クラスメート)シャロンさん、わたしたちで掃除やっておくね。ヤンヤンさんも一緒に来て。
(ヤンヤン)サンキューアル。
(ユリ)ヤンヤンってさ〜、すぐ怒るから、掃除マジメにやらないと思った。
(シャロン)ユリさん、許しません!
(ルキア)ユリ、許さないから。
(シャロン)ユリさんが逃げないよう、つかまえておいてください。
(ルキア)わかった。
(シャロン)ユリさんは道具箱の中で反省していただきます!わたくしが「いい」って言うまで、入ってなさい!
(ユリ)痛い痛い!そんなに押さないでよ。
(シャロン)ユリさんが出てきては困るので、鍵をかけておきます。
カチャッ!
(ユリ)ちょっと、なんで閉めちゃうのよ〜。出してよ〜。謝るから〜。
(シャロン)ダメです。しっかり反省しなさい!
(ルキア)わたしはもういいかなぁ。
(シャロン)ルキアさん、お付き合いいただいて悪かったですわ。
(ルキア)じゃぁ、わたし教室に戻るね。
<ルキアが教室に戻ろうとすると、保健室に行ったアロエとユウが戻ってくる。>
(ルキア)あ、行ってきたんだ。
(アロエ)あのね、女の子の服しかなかった。
(ユウ)ボク、恥ずかしいよ〜。
(ルキア)ううん、大丈夫。全然違和感ない。
(アロエ)あたしもね、ユウくんカワイイなと思うよ。
<アロエとユウとルキアの三人は教室に戻った。>
(シャロン)さあ、掃除早く終わらせてしまいましょう。