「QMA」STORY

QMA」(マジックアカデミーマジアカ・くま・熊)STORY

魔法学校登校日誌 2009年8月2日(日曜日)

・・・ユリの部屋
ユリが、まるで猫のように寝ている。

コンコン

鍵が開いていたので、シャロンとルキアが入ってくる。

ルキア)ユリ、寝ているね。

シャロン)まるで猫のようですわね。

人の気配に気付いたのか、ユリが目を覚ます。

(ユリ)・・・うにゃ?

ルキア)ユリ、どうしたの?

(ユリ)うにゃああん!

ルキア)ちょっとユリ、やめてよ〜。くすぐったいよ〜。

ユリがルキアに抱きついて、すりすりする。

シャロン)ユリさん、やめなさい!(ルキアから引き離そうとする

(ユリ)うにゃああっ!きぃーっ!!

ポカ!ポカ!ガリッ!ガリッ!グイッ!グイッ!

シャロン)ユリさん、やめてください!痛い!痛い!キャー!!

ユリを引き離そうとして、ケガをしてしまう。

ルキア)ユリ、シャロン、ケガしちゃったよ。謝りなさい!

(ユリ)うにゃ?

ルキアシャロンに謝りなさい!

(ユリ)うにゃああっ!きぃーっ!!

ポカ!ポカ!ガリッ!ガリッ!

ルキア)痛い!痛い!いやああっ!!

ユリにつかまれて、ケガをしてしまう。

ルキアシャロン、大丈夫?

シャロン)それよりもユリさん、わたくしやルキアさんに、ケガをさせるなんてどういうことですか!絶対許しません!キィーッ!

(ユリ)うにゃ?

ルキア)ユリ、謝りなさい!

コンコン

アロエが入ってくる。

ルキアアロエちゃん、開けちゃダメ!

アロエ)えっ、なんで?

(ユリ)うにゃあ〜ん!にゃあ〜ん!

アロエが扉を開けると、ユリが出ていってしまった。

ルキア)待ちなさーい!早くユリを追いかけよう。

シャロン)早くユリさんを見つけないと、大騒ぎになってしまいますわ。

アロエ)あたし、悪いことしちゃったの?ぐすっ。

ルキアアロエちゃんは何も悪いことなんかしてない。ほら、泣かないで。

シャロン)それよりも早く、ユリさんを見つけましょう。

ルキアアロエちゃんも、探すの手伝って。

アロエ)・・・うん。

アロエとシャロンとルキアの三人で、ユリを探しに行った。

シャロン)ユリさん、見つかりませんわね。

ルキア)どこに行ったのかなぁ。

アロエ)なんか猫の鳴き声がするよ。

シャロンアロエさん、どこから聞こえるんですの?

アロエ)あっちの方だよ。

シャロンの携帯が鳴る。

シャロン
ああん、もう!こんな忙しいときに電話してくるの、誰ですの?
はい、シャロンです。何ですって!?わかりました。すぐ行きますわ。わざわざありがとうございました。

ルキア)ユリ、どこにいるかわかったの?

シャロン
今同じクラスの人から、ユリさんを見かけたので連絡してくれました。
ユリさん、屋根に上がっているそうです。
ルキアさん、わたくしとご一緒に毛布を取りに行きましょう。アロエさんは、先生を呼んできてください。

アロエ)サツキ先生と、アメリア先生、呼んでくるね。

まるで猫のようになってしまったユリ。ユリの運命は・・・。