「QMA」STORY
魔法学校登校日誌 2010年3月19日(金曜日)
・・・シャロンとユリの部屋
(シャロン)ではユリさん、早速ですがあなたの成績を見せていただきましょうか。
(ユリ)えー、わたしの成績見せないといけないのー?
(シャロン)ユリさんはわたくしの言うことに、ちゃんと従っていただけるんですものね。
コンコン
(シャロン)あら、誰かしら?開いているので、入ってもいいですわよ。
<部屋に入ってきたのはルキアだった。>
(ルキア)わたしの部屋の鍵知らない?どこかで落としちゃったみたいなんだ。
(ユリ)ねえルキアさん、鍵ってこれのこと?
(ルキア)ちょっと見せて・・・あ、そうだよ、これ。どこに落ちてたの?
(ユリ)学校の靴箱のところ。
(ルキア)靴を履き替えたときに、落ちちゃったんだ。ありがとう。
(シャロン)ちょうどよかったわ。ルキアさんも、わたくしに成績を見せていただけないかしら。
(ルキア)えー、シャロンさんにわたしの成績見せないといけないの?
(シャロン)ルキアさんもわたくしの言うこと、聞いてくださるんですものね。
(ルキア)うーん、わかった。
(シャロン)ユリさんも、わたくしに成績見せなさい。
(ルキア)はーい。
(シャロン)ではまず、ルキアさんから。あまりよくありませんわね。頑張ったの?
(ルキア)頑張ったんだけどなぁ。
(シャロン)新学期からはもっと頑張りなさいね。次はユリさん、いよいよあなたの運命が決まりますわよ。
(ユリ)わたしすごくドキドキしちゃって、まだ自分の成績見てないんだ。
(シャロン)ではユリさん、わたくしから結果を発表しましょう。ユリさんは・・・。
(ユリ)ごくり。
(シャロン)・・・「合格」、あなたも進級です。おめでとう、よく頑張りましたわね。
(ユリ)うれしい、とてもうれしいよ!
(シャロン)ユリさん、あなたやればできるじゃない。あら、どうかしたんですの?
(ユリ)なんだかうれしくなっちゃって・・・ぐすっ。
(シャロン)
わたくしも、ユリさんが頑張ってくれたからうれしかったわ。
成績ちょっとだけど上がりましたわよ。新学期からも頑張りなさいね。