「QMA」STORY

魔法学校登校日誌 2010年7月31日(土曜日)

・・・サツキとユウの部屋:夕方6時ごろ

(ユウ)お姉ちゃん、まだー?

(サツキ)もうちょっと待ってて。

コンコン

(サツキ)誰か来たみたい。ユウ、ちょっと見てきて。

(ユウ)はーい、すぐ開けるねー。

ガチャッ!

ユウがドアを開けると、浴衣姿のアロエとルキアがいる。

ルキア)どう?似合っているでしょう。

アロエ)ユウくん、一緒にお祭り行こう!

(ユウ)ちょっと待ってて。お姉ちゃんが用意してるから。

(サツキ)ユウ、誰か来てるの?

アロエ)あーっ、サツキ先生だー。

(サツキ)さあ、行きましょうか。ユウ、窓閉めてくれた?

(ユウ)うん!

アロエ)わ〜い、先生と一緒にお祭りだぁ!ユウくん、一緒に行こう!

(ユウ)アロエちゃん、痛いからそんなにボクの手を引っ張らないでよ〜。

(サツキ)そういえばユリさんとシャロンさんは?

ルキア)さっき部屋に行ってみたけど、鍵かかってた。

(サツキ)二人とも先に行っちゃったのかなぁ?

(ユウ)ボク、シャロンさんと一緒に行きたかったなぁ。

(サツキ)ユウ、落ち込まないの。行ったら会えるかもよ。

(ユウ)そうだよね!

・・・お祭り会場

(ユリ)シャロンさん、すごい人だね。

シャロン)当然じゃない。

(ユリ)どこ行くの?

シャロン)「本部」です。確かそこの横に舞台があって…。

(ユリ)ふーん

・・・本部

シャロン)こんばんわ、シャロンです。今日はよろしくお願いいたします。

(クララ)あ、シャロンさん!出番がんばってくださいね。

(ユリ)ねぇシャロンさん、誰と話してるの?

シャロン)去年まで同じクラスだった、クララさんよ。

(ユリ)そうは見えないんだけど。クララさんって、確かメガネかけてたと思うんだけど…。

(クララ)メガネかけてたら暑いので、コンタクトにしているのよ。

(ユリ)誰だかわかんなかったよ。

(クララ)ふふっ、ちゃんとおぼえてくださいね。

(ユリ)ところで、こんなところで何やってるの?

(クララ)祭りのお手伝いです。

シャロン)ユリさん、わたくしは準備に行きますわ。

(ユリ)「準備」?何?

シャロン)あとでわかりますわ。じゃ、行ってまいりますわね。

(ユリ)クララさん、シャロンさん何かやるの?

(クララ)シャロンさん、出し物に出ていただくんですのよ。ほら、ここ。

(ユリ)あ、ホントだ。

(クララ)出番まで少し時間があるので、どこか行ってきたらどうですか?

(ユリ)ううん、ここにいるよ。

・・・20分後

(クララ)
ユリさん、そろそろですよ。あ、ちょっと待ってください。
『迷子のお知らせをいたします。水色の浴衣を着た、6歳の男の子を本部にて保護しています。お心当たりの方は本部までお越しください。』

(ユリ)へー、放送もやるんだ。

(クララ)ええ。お父さんかお母さん、早く見つかるといいね。

(ユリ)あ、シャロンさん、舞台あがった。

(クララ)『次はシャロンさんの演奏です。』

<そこにルキアたちがやってくる。>

ルキア)ユリさん、まさか迷子になったの?

(ユリ)違うってば。シャロンさん聴きにきたの!

(サツキ)シャロンさんこんな特技あるのね。

アロエシャロンちゃん、上手だなぁ。