「QMA」STORY

魔法学校登校日誌 2010年11月5日(金曜日)

5時間目「文系学問」(担当:アメリア)

アメリア)ほらー、チャイム鳴ったわよ。席につきなさい!

シャロン)起立、礼、着席!

アメリア)今日は授業の前に、先週みんなにやってもらった「小テスト」を返します。成績が悪かった人は、おしおきですからね。誰から返そうかしら…まずはユリさん!

(ユリ)なんでいきなりわたしなのよ〜!

シャロン)ユリさん、そんなこと言わないの。早く前に行きなさい。

(ユリ)はーい。

・・・

アメリア)ユリさん、返して欲しくないの?

(ユリ)いいえ、返して欲しいです。

アメリア)じゃあ、返してあげるわ。今回も完璧じゃない!これからも頑張るのよ。

(ユリ)わたしホントは頭いいよー!

アメリア)ユリさん、自慢したいのはわかるけど、そういうのは休み時間にやって。次はシャロンさん!

シャロン)はいっ!

アメリア)シャロンさんも完璧だわ。すごいじゃない!

シャロン)これくらい当然ですわ。

アメリア)それからもう1人満点だった人がいます。みんな誰だと思う?

ざわざわざわ…

アメリア)ユウくん、前に来て。

(ユウ)えっ、ボクが!?

アメリア)ホントよ、すごいじゃない!

(ユウ)わーい、ボク満点取ったよ!

アメリア)今回の小テスト、簡単だったようね。1人を除いて、みんな点数よかったわよ。それじゃあどんどん返していくわね。

・・・

アメリア)まだ名前を呼ばれていない人、いるわね。出てきなさい。

ルキア)まさか、わたし?

アメリア)そうよ。どうしてあなただけできないの?心配だわ。

ルキア)わたしも頑張ったんだから。

アメリア)とてもそうは思えないわ。もう、おしおき!

ピシャーン!

ルキア)あ〜ん、ごめんなさーい!

アメリア)授業始めるから、早く席に戻って。

・・・

(ユリ)ねぇルキアさん、どうだったの?

ルキア)放っといてよ!

(ユリ)心配だから言ったのに、そんな言い方ないでしょ!

シャロン)ユリさん、今はそっとしておきましょう。

なんかルキアの様子がおかしい

(ユリ)ルキアさん、荷物なんかまとめてどうしたの?

ルキア)ユリさんには関係ない!しつこいなあ。

ルキアは持ち物をまとめると、教室を出て行こうとする

アメリア)ちょっとルキアさん!どこ行くの?授業中よ!

ルキア)体調が悪いので帰ります。

アメリア)それは認められないわ。席に戻りなさい!

アメリアの制止を聞かずルキアは、持ち物をまとめて教室を出て行ってしまった