「QMA」STORY
魔法学校登校日誌 2010年2月10日(木曜日)
・・・教室:放課後
(シャロン)ユリさん、先に帰っておいていただけないかしら。
(ユリ)ごめ〜ん、わたしも行くところあるんだ。
(シャロン)また先生のところに行くんでしょう?
(ユリ)違うってば。シャロンさんはどこ行くの?
(シャロン)わたくしは生徒会です。
(ユリ)今日集まりがあるんだ。
(シャロン)そうなのよ。もう行かないといけないの。失礼いたします!
(ユリ)アロエちゃん、一緒に行こう!
(アロエ)うんっ!
<30分後、生徒会の集まりを終えてシャロンとマヤが廊下を歩いている>
(シャロン)思っていたより早く終わりましたわね。マヤさん、この後お時間大丈夫かしら?
(マヤ)どうかしたんですか?
(シャロン)ご一緒にお茶なんかどうかしらと思いまして。
(マヤ)ええ、喜んで。シャロンさんと一度、ゆっくりお話してみたかったんです。
(シャロン)まあ、嬉しいわ。
(マヤ)あら?なんか甘い香り。
(シャロン)どうかなさいました?
(マヤ)シャロンさん、さっきからなんか甘い香りがしてません?
(シャロン)言われてみれば確かに。なんだか甘い香りがしてますわね。気になるので行ってみましょうか。
(マヤ)そうですね。
<その頃家庭科室では…>
(クララ)砕いたチョコレートを湯煎しながら溶かします。
(アロエ)クララちゃん、「湯煎」ってなあに?
(リディア)お湯につけて溶かすことよ。
(アロエ)ふうーん。ミューちゃん、あっという間に溶けちゃうね。
(ミュー)そうですね。
(リディア)クララさんがやってくれている間に、入れる型をみんなで用意しましょう。
コンコン
(リディア)はーい。開いているから入って。
<入ってきたのはシャロンとマヤだった>
(シャロン)みなさんで何をなさっているんですの?
(クララ)はい、手作りチョコを作っていたんです!
(リディア)クララさん、火を使っているときにそばを離れちゃダメじゃない!
(クララ)あっ、すみません!
(マヤ)甘い香りの元はこれだったのね。
(リディア)よかったら、一緒に作ってみない?
(マヤ)わたしはいいわよ。
(クララ)材料は十分あるので、足りると思います。
(シャロン)ではお言葉に甘えて、わたくしたちも入れてもらいましょう。
(ユリ)あ、ちょうどよかった。型出すの手伝って。
(シャロン)あら、ユリさん来てたの?
(ユリ)えへへ、そうなんだ。リッくんにあげようと思ってね。
(アロエ)あたしもいるよ。
(アロエ)ユウくん…かなぁ。あっ、言っちゃった。
(マヤ)ミューも来てたんだ。
(ミュー)はいです。誰にあげるかは言いたくないです…。
(クララ)ユリさん、型用意できた?
(ユリ)いいよ!
<クララが型にチョコレートを流し込む>
(リディア)あとは冷蔵庫で冷やして固めることにして、後片付けをしましょう。
(リディア以外の全員)はーい!