「QMA」STORY
「QMA」(マジックアカデミー・マジアカ・くま・熊)STORY
魔法学校登校日誌 2009年8月9日(日曜日)
・・・ユリの部屋
<ベットで横になっているユリ。>
(ユリ)今日って、わたししかいないんだよなぁ・・・。
コンコン
(ユリ)すぐ開けるから、ちょっと待ってー。
<扉を開けると、クララが来ている。>
(クララ)ユリさん、こんにちは。
(ユリ)あれ、クララどうしたの?今日は図書館行ってなかったんだ。
(クララ)はい。今日は誰かと一緒にお勉強したいなと思って、あちこち部屋をノックして回ったのですが、誰もいらっしゃらなくて・・・。
(ユリ)そうみたいだね。アロエちゃんとシャロンは「図書館に行く」って言ってたし、ルキアは今日もお店に行ってるから。
(ユリ)ねえ、わたしと一緒に、勉強やろうやろう!
(クララ)い、いいんですか!?ユリさんがそこまで言われるのなら、ぜひご一緒に。
(ユリ)さ、入って。どうぞ。
(クララ)お邪魔します。
・・・
(ユリ)早速だけど、勉強始めよう。
(クララ)そうですね。
(ユリ)ところでクララ、リエルのところは行ってみたの?
(クララ)あ、忘れてたぁ!
(ユリ)一度リエルに電話してみたら?
(クララ)
電話してみますね・・・。あの、クララです。リエルさん、今どこにいらっしゃるんですか?はい、わたしですか?ユリさんの部屋にいます。
お勉強やりたいなと。はい、はい、わかりました。ではユリさんの部屋に来てくださいね。
(ユリ)リエル、どうだった?
(クララ)すぐ来てくれるそうですよ。
(ユリ)リエルと一緒に勉強するなんて、久しぶりだなぁ。
・・・5分後
コンコン
(ユリ)はーい。
<扉を開けると、リエルが来ている。>
(リエル)ユリさん、こんにちは。
(ユリ)クララが中で待ってくれているから、入って。どうぞ。
(リエル)失礼いたします。
(ユリ)じゃあ、リエルも来たことだし、勉強始めよう。二人とも夏休みの宿題、今どこまで進んでるの?
(リエル)わたしは進んでいますよ。
(クララ)わたしは、もう少しで終わりますよ。
(ユリ)ふぅーん、クララはもうすぐ終わるんだ。
(リエル)あの、ユリさんは宿題どこまでやっているんですか?
(ユリ)わたし?宿題少ししかできてない。だってわかんないのよ。
(リエル)シャロンさんに「ユリさん、夏休みの宿題やってないよ。」って、言っちゃいますよ!
(ユリ)わー、わー、そんなこと言っちゃったら、わたしシャロンに怒られちゃう、おしおきされちゃうよー。
(クララ)前にシャロンさんが、「9月になって新学期が始まったのに、ユリさん夏休みの宿題まだやってるから、困ってる。」って言ってましたよ。
(ユリ)そんなことあったね。
(リエル)今三人でお勉強やって、宿題進めておきましょう。
(クララ)わからなかったら、質問してもいいですから。
(ユリ)話はこの辺にして、勉強しようか。
・・・30分後
(ユリ)うーん・・・。
(シャロン)ユリさん、どうしたんですか?
(ユリ)
「次の文字を並べ替えて、人物の名前にしなさい」という問題なんだけど、わたし前にひとりで勉強しに行ったときにね、「ソーン・リアル」って答えたら、わたしだけ間違いだったんだ。
(クララ)ええーっ、答え知らないんですか!?「アンリ・ルソー」ですよ。
(ユリ)ありがとう。ちゃんと覚えないと。
(リエル)そういえば登校日の日、ユリさん最後に呼ばれてましたね。
(ユリ)実はね、赤点取っちゃった。「ノンジャンル」と「アニメ&ゲーム」と「文系学問」と「理系学問」の4つ。
(クララ)ひどいじゃないですか!よく授業中に寝てるからですよ!
(ユリ)ロマノフ先生の授業なんか、つまらないし、面白くないもん。
(リエル)先生達も、一生懸命やっているんですのよ。
(ユリ)
登校日の日に、ホームルームが終わってからロマノフ先生のところに行ったんだけど、「今度悪い成績だったら、問答無用で留年にするぞ!」って言われて、「うぼぁあ!ごめんなさい!」って、きついおしおきされちゃった。うっ、ううっ、うえーん!
(クララ)ユリさん、泣かなくても。
(ユリ)ぐすっ。わたしだけ別のクラスになっちゃうなんて、いやぁあー!
(リエル)ユリさん、泣いていないで、今は勉強頑張りましょう。
(クララ)ユリさんでも、やればできるじゃないですか!頑張って。
(ユリ)ひっく、クララやリエルも、わたしのこと心配してくれるなんて。ごめんなさい。