「QMA」STORY
「QMA」(マジックアカデミー・マジアカ・くま・熊)STORY
魔法学校登校日誌 2009年8月22日(土曜日)
・・・シャロンの部屋:夕方6時すぎ
<机に座って、図書館で借りてきた本を読んでいる。>
(シャロン)たまには、本を読むのもいいですわね。
コンコン
(シャロン)あら、誰か来ましたわね。はーい、すぐ行きますわー。
<本にしおりをはさみ、ドアを開ける。そこにはアロエが来ている>
(シャロン)何ですの?
(シャロン)ありがとうございます。細かいところまで、わたくしのことをよく見て書いていますわね。よくできました。(アロエの頭をなでる)
(アロエ)わーい、ほめられちゃった!シャロンちゃんは何してたの?
(シャロン)わたくしは、図書館で借りてきた本を読んでいたんです。
(アロエ)何の本、借りたの?
(シャロン)アロエさん、中に入っていただいてもいいですわよ。
(アロエ)うわぁーい!シャロンちゃんありがとう。お邪魔しまぁーす!
・・・
(アロエ)シャロンちゃん、なんか難しそうな本、読んでいるんだ。
(シャロン)これは、その・・・、国語の勉強で読んでいるんです。アロエさん、本を読んだら勉強になりますわよ。
(アロエ)ふーん、そうなんだ。シャロンちゃん、また本選ぶの手伝ってね。
(シャロン)わかりましたわ。
♪〜(シャロンの携帯が鳴る)
(シャロン)はい、シャロンです。そうですか。わかりましたわ。ありがとうございました。
(シャロン)実はその、今日ユリさんが帰ってくることになりました。
(アロエ)ユリちゃん、帰ってくるんだ。うれしいな〜。
(シャロン)それで、今からユリさんを駅に迎えに行きましょう。7時ごろには着くそうですから。
(アロエ)あたしも行ってもいい?
(シャロン)もちろん、いいですわよ。
(シャロン)ちょっと、そんなに手を引っ張らないでください!
・・・学生寮の入口
<アロエはシャロンが支度するのを待っていると、ルキアが帰ってきた。>
(アロエ)シャロンちゃんとね、ユリちゃん迎えに駅に行くんだ。シャロンちゃん、まだー?
(シャロン)アロエさん、お待たせしましたわ。参りましょうか。
(ルキア)行ってらっしゃーい!
・・・
(シャロン)いえ、そんなことありませんわ・・・。
(アロエ)ユリちゃん帰ってくるから、早く行こうよ!
・・・15分後
<シャロンとアロエの二人は駅に着いた。>
(シャロン)ユリさんと、どこで待ち合わせましょうか?
(アロエ)改札口の前なんかどうかなぁ。すぐ目につくと思うんだけど。
(シャロン)でもそこでは、目立ちすぎますわね。しかしユリさん、今携帯持ってませんから。
(アロエ)なんで?ユリちゃん、携帯持ってるよ。
(シャロン)「試験に合格して帰ってきたら返す」という約束で、ユリさんの携帯預かっているんです。
(アロエ)ふぅーん、そうなんだ。
(アロエ)はーい。
<こうしてシャロンとアロエの二人は、改札口の前でユリが帰ってくるのを待つことにした。>
・・・駅:夜7時ごろ
<シャロンとアロエの二人が、改札口の前でユリが帰ってくるのを待っている。>
(アロエ)そろそろ、ユリちゃん帰ってくるんだよね。
(シャロン)そのはずですが・・・。
(構内放送)
お知らせいたします。
6時30分ごろ、○○駅〜××駅の間において、人身事故が発生いたしました。
現在上下線とも、運転を見合わせております。
運転再開の見込みは立っておりません。
新しい情報が入り次第、お知らせいたします。繰り返します・・・
(シャロン)電車が止まってしまいましたわね。
(アロエ)ユリちゃん、帰ってこれるかなぁ・・・。
(シャロン)携帯で情報を見ますわ。
(アロエ)そんなことできるんだ。
<携帯を操作して、鉄道会社の公式サイトの情報を見るシャロン。横からアロエがのぞく。>
(シャロン)
・・・ありましたわ。「18:20ごろ、○○駅〜××駅の間において、人身事故が発生いたしました。現在上下線とも、運転を見合わせております。運転再開は19:30ごろの見込みです。」って、ありますね。
(アロエ)ユリちゃん、帰ってこれないんだ・・・。
<アロエがしょんぼりしてしまう。>
(シャロン)ユリさん、絶対帰ってきますわよ。
(アロエ)ホント?
(シャロン)このまま待つのもあれなので、ご飯食べに行きましょう。お金はわたくしが出しますわ。
(アロエ)わーい。
・・・
<ご飯を食べに行く二人。とある中華料理店に入った。>
(シャロン)気持ちいいですわ。中は涼しいですね。
(ヤンヤン)いらっしゃいアル。何人アルか?
(ヤンヤン)2人アルネ。こっちに来てほしいアル。この席アルネ。メニューとお水置いてあるから、決まったら呼んでほしいアル。
(シャロン)ありがとうございます。
(シャロン)うーん、わたくしは「ラーメンセット」(ラーメン・半チャーハン・ギョウザ)にしましょう。アロエさんは決まりました?
(アロエ)うーん、どれしようか迷っちゃうよー。
(アロエ)やーん、シャロンちゃんひどいよー。あたし「お子様」じゃないよぉ。
(シャロン)アロエさんのことを、「お子様」なんて言うのはいけなかったわね。ごめんなさい。
(アロエ)うーん、どれしようか迷っちゃうなぁ。
(アロエ)うん!決まったよ!あたしもシャロンちゃんと同じのにする!
(アロエ)あたし頑張るもん!
(ヤンヤン)ハーイ!注文決まったアルか?
(シャロン)
えーっと、「ラーメンセット」と「ラーメンセットのハーフ」ってできます?
アロエさんが「わたくしと同じものを召し上がりたい」って、おっしゃるものですから。
(ヤンヤン)できるアルヨ。「ミニラーメン」と「半チャーハン」というのがアルヨ。
(シャロン)じゃあそれで。それと、持ち帰りで「ギョウザ」2人前を。
(ヤンヤン)
注文確認するアル。「ミニラーメン」と「半チャーハン」と「ギョウザ」が1人前、「ラーメンセット」が1人前、持ち帰りで「ぎょうざ」が2人前・・・以上アルネ。しばらく待っててほしいアル。
(シャロン)お願いいたします。
<ヤンヤンは厨房に行った。>
・・・駅の下にあるとある中華料理店:夜7時30分ごろ
<ご飯を食べに行ったシャロンとアロエの2人。注文を待っている間に、シャロンが携帯で情報を確認する。>
(シャロン)
えーっと、「18:25ごろ、○○駅〜××駅の間において、人身事故が発生いたしました。上り線は、19:15から順次運転を再開いたしました。なお下り線は、引き続き運転を見合わせております。運転再開は19:30ごろの見込みです。」って、変わりましたわ。
(シャロン)上り線だけですが・・・。注文きましたわよ。
(ヤンヤン)お待たせしたアル〜。
(アロエ)うわぁ〜。おいしそう〜。
(シャロン)熱いうちにいただきましょう。
(アロエ)いただきまーす!
(シャロン)いただきます!
(ヤンヤン)ごゆっくりどうぞアル。
・・・15分後
(アロエ)ごちそうさまでした。おいしかったよ!シャロンちゃん、ありがとう!
(シャロン)ほめていただけるんですのね。後は持ち帰りの「ギョウザ」ですわね。
(シャロン)そうですわね。ヤンヤンさん、そろそろ帰りますわ。
(ヤンヤン)今ギョウザ焼いているから、少し待ってほしいアル。
(シャロン)仕方ありませんわね。
・・・5分後
(ヤンヤン)ギョウザ焼けたから、もう少し待ってほしいアル。
(ヤンヤン)今箱に入れるから、待ってほしいアル。
(ヤンヤン)お待たせしたアル。
(シャロン)ありがとうございます。
(ヤンヤン)9時までアルヨ。
(シャロン)頑張ってますわね。
(ヤンヤン)あ、机片付けて、お客さん入れないといけないアル。それじゃまたね、再見!
<いつの間にか、店が混んできている。>
(アロエ)はーい。
<再び改札口の前で、ユリが帰ってくるのを待つことにしたシャロンとアロエの二人。>
(構内放送)
お知らせいたします。
人身事故の影響により、上下線とも大幅な遅れが出ております。
下り△△方面の電車は、×○駅を発車しました。まもなく当駅に到着いたします。1番のりばでお待ちください。
本日に限りまして、△△までの途中の各駅に停車します。
次の上り△×方面の電車は、現在△△駅に停車中です。当駅到着は、8:20から8:25ごろを見込んでおります。4番のりばでお待ちください。
本日は電車到着が遅れまして、ご迷惑をおかけいたしました。
(シャロン)次の電車にもしかして、ユリさん乗っていたりして。
<実はユリは次の下り電車に乗っていた。>
・・・駅:夜8時すぎ
<シャロンとアロエの二人が、改札口の前でユリが帰ってくるのを待っている。>
(アロエ)そろそろ、ユリちゃん帰ってくるんだよね。
(シャロン)そのはずだと思います。
<ちょうどホームに下り電車が着いたらしく、たくさんの人が降りてきた。>
(アロエ)ユリちゃんいるかなぁ・・・。
(シャロン)あ、あの青い髪の女の子・・・。
(アロエ)あっ、ユリちゃんだー!ユリちゃーん!!
<ユリが気付いて手を振る。改札を出てこっちに来る。>
(アロエ)ユリちゃん、お帰りなさい。
(ユリ)二人でわたしを迎えに来てくれたんだ。ありがとう。
(シャロン)ユリさん、三人で帰りましょうか。
(ユリ)シャロンさん、三人でどこに帰るの?
(シャロン)もう〜、何をおっしゃっているんですの?学校ですわよ。
(ユリ)そうだったね。ごめんなさい。
・・・20分後:シャロンの部屋
(シャロン)ユリさん、よく頑張りました。あなたの携帯お返しいたします。
(ユリ)シャロンさん、撮った画像見ますか?
(シャロン)ユリさん、どういうことですの?
(ユリ)前にひとりで勉強しに行ったときの話、覚えてますね。
(シャロン)え、ええ。覚えてますわ。
(ユリ)実は、アロエちゃんやルキアさんのクエストをやっていたんです。
(シャロン)わかりましたわ。早速パソコンに取り込んでみましょうか。
<シャロンはユリの携帯の画像をパソコンに取り込む。すると・・・>
(アロエ)あ、あたしの写真があるよ。
(シャロン)アロエさんの画像がありますわね。これは、わたくしとルキアさんでしょうか。
(アロエ)ユリちゃん、あたしのクエストやってくれたんだ。ありがとう。
(ユリ)て、照れるよー。
(シャロン)ホントですわね。ルキアさんって、小さいときにこんなことがあったんですのね。
(ユリ)
わたしもやっててびっくりしたよ。今度ルキアさんに聞いてみるよ。
クエストが面白くて、それぞれの人の話が見られるから、やっていこうと思うんだ。
そういえばシャロンさん、紙袋持っていたけど、中身は何ですか?
(シャロン)気になりました?これはユリさんの晩ご飯ですのよ。
(ユリ)わたしのご飯用意してくれたんだ。シャロンさんありがとう。
(シャロン)
ユリさん、お腹空かせていると思ったんです。
パックのご飯しかないのですが、いいですね?
(アロエ)シャロンちゃん、ユリちゃん、お休みなさーい!また明日ね。
<アロエは自分の部屋に帰った。>
(シャロン)ユリさん、あなたのご飯の用意ができましたわよ。
(ユリ)うわぁ〜、おいしそう〜。シャロンさんはもう食べたんですか?
(シャロン)ええ、もちろん。ユリさん、熱いうちに召し上がってください。
(ユリ)じゃあ、お言葉に甘えて。いっただきまーす!モグッ!モグッ!ムシャッ!ムシャッ!おいしい〜。
(シャロン)ユリさんが今召し上がっているぎょうざ、駅で買ってきたんですのよ。
(ユリ)駅にそんな店あるんだ。
(シャロン)正確に言うと駅の下にある、中華料理店です。ちょうどわたくしが行ったとき、ヤンヤンさんが頑張ってましたわ。
(ユリ)一度行ってみたいなぁ。
(シャロン)わかりました。また一緒に食べに行きましょうね。
(ユリ)シャロンさん、おいしいから全部食べちゃってもいい?
(シャロン)いいですわよ。
(ユリ)ありがとう。ニコッ。
<そして、シャロンとユリは夜遅くまて話をしたのであった。>