「QMA」STORY
「QMA」(マジックアカデミー・マジアカ・くま・熊)STORY
魔法学校登校日誌 2009年9月12日(土曜日)
・・・シャロンとユリの部屋:夕方4時ごろ
<シャロンは図書館に行っていて、部屋にいるのはユリだけ。>
(ユリ)
今日はちょっと体動かそうかなぁ・・・。あ、そうだ!屋上でやろう。あそこだったら、あまり人来ないから集中してできそうだなぁ。
着替えて早く行こうっと。
<動きやすい服に着替えて学校の屋上に行った。>
・・・15分後:屋上に出る扉の前
(ユリ)持ち物はここに置いといて、鍵を開けて外に出ようっと。あ、汗かいちゃうから、上は脱いでいこう。
カチャッ!ガチャッ!
<ユリが屋上に出る>
(ユリ)ここって広いから、何でもできそうだなぁ。扉は開けたままにしておこう。何しようかなぁ。
<ユリは後で大変なことになるとは、思ってもいなかった。>
・・・1時間後
(ユリ)あー、体動かして気持ちよかったぁ。くもって風も出て寒くなってきたから、中に入ろう。
<ユリは中に入ろうと扉に向かう。と、突然・・・!>
ビュン!バタン!
(ユリ)いきなり強い風が吹いたから、びっくりした〜。早く中に入ろう。
<ユリは中に入ろうと向かうと、扉が閉まっている>
(ユリ)あれ、閉まってる。どうせ回せば・・・。
カチャ!カチャ!ガチャ!ガチャ!
<さっき吹いた強い風で勢いよく扉が閉まり、鍵がかかってしまった。>
(ユリ)
あれ〜?開かな〜い!閉じ込められちゃった。ど、どうしよう〜。
そうだ、大きな声を出して、助けを呼ぼう。
おーい!開けてー!!誰か来てー!!
ドンドンドンドン!
(ユリ)開けてー!!開けてよー!!お願ーい、開けてー!!
<今日は土曜日。学校に来ている人は、ユリ以外には誰もいないようだった。>
(ユリ)開けてー!!開けてよ・・・誰もいないんだ・・・ショック。
<今日学校に来ているのは自分だけということに気付いて、座りこんでしまう。>
(ユリ)誰も気付いてくれないなんて・・・なんだか悲しくなってきた・・・うっ!・・・ううっ!うえ〜ん!
ちょうどその頃、図書館では・・・
(シャロン)あら、雨が降りそうですわね。帰るときまで、持っててほしいのですが・・・。
(図書館の人)なんだか雨が降りそうな天気ですね。シャロンさん、今日はもう上がってもいいですよ。
(シャロン)え、でも早く帰るなんて悪いですわ。
(図書館の人)後はわたしがやっておきますから、今日は早めに帰ってください。
(シャロン)そこまでおっしゃられるのなら・・・わかりました。今日は早めに上がらせていただきますわ。
<シャロンは仕事を切り上げ、早めに図書館を後にした。>
(シャロン)なんだか雨が降りそうですわね。でも時間が少し早いので、別の道を通っていきましょう。
ポツ、ポツリ、ザー、しとしと。
(シャロン)大変、雨が降ってきましたわ。あら、あのお店って、確かルキアさんの・・・。
<雨が降ってきたので、シャロンは持っていた傘を開く。ふとあたりを見るとルキアが行っているお店の前で、ちょうどルキアが帰ろうとしているところだった。>
(ルキア)お疲れさまでしたー。ヤダ、雨降ってる。帰れないじゃん。
(シャロン)こんばんは。
(シャロン)ちょうど、お店の前を通りがかったものですから。
(ルキア)今終わって帰ろうと思うんだけど、傘持ってきてないから帰れないんだ。
(シャロン)ではご一緒に帰りましょう。入れてあげますわ。
(ルキア)ありがとう。助かるよ。
(ルキア)はーい。それじゃまた明日ねー。
(ルキアの友達)ルキアちゃん、バイバーイ!
(シャロン)いいですわよ。
(ルキア)今日ね「みんなでワイヤレス対戦やろう」って、ユリが言ってたよ。
(シャロン)ええっ!そうなんですの!?初めて聞きましたわ。
(シャロン)え、ええ。ユリさん何もおっしゃってなかったので・・・。帰ったらすぐ用意いたしますわ。
<シャロンとルキアは、一緒に学生寮へ帰った。>
いっぽう、屋上に閉じ込められちゃったユリは・・・
(ユリ)
ヤダ、雨降ってきちゃった。
もう一回、もっと大きな声を出して、助けを呼ぼう。
おーい!開けてー!!誰か来てー!!開けてー!!開けてよー!!お願ーい、開けてー!!誰か来てー!!
ドンドンドンドン!
<ユリの声は雨の音に消されてしまった。>
(ユリ)誰にも気付いてもらえなかった・・・悲しいよ〜。・・・うっ!・・・ううっ!うえ〜ん!
<ユリはだんだん強くなる雨に打たれながら、泣いていた。>
・・・シャロンとユリの部屋:夕方6時ごろ
<シャロンが図書館から帰ってくる。>
(シャロン)
ただいま戻りました。ユリさん!ユリさん!
ユリさん、いないんですの!
<部屋の中を探していると、ユリの机に書き置きらしきなものを見つける。>
(シャロン)
「体を動かしてきます。6時までには戻ります。」運動しに行ったんですのね。
ユリさんって、体を動かすことが好きですものね。でも「今日ワイヤレス対戦」することをおっしゃらないなんて、困りますわ。
DS出して、充電しておかないといけませんわね。
<しかし1時間経っても、ユリは帰って来なかった。>
(シャロン)1時間ほど経ちましたけど、ユリさん帰って来ませんわね。どうしたのかしら?
コンコン
(シャロン)はーい。
<ドアを開けると、アロエ・サツキ・ユウ・ルキアの4人が来ている>
(ユウ)こんばんは、シャロンさん。
(シャロン)ユリさん帰ってきてないけど、入ってください。
(ユウ)えー、ユリさん帰って来てないんだ。
(アロエ)ユウくん、一緒に入ろう。
(ユウ)はーい。
(シャロン)あの、サツキ先生も入ってください。
(サツキ)お邪魔します。
・・・
(アロエ)ねえユウくん、今日何の日だかわかる?
(ユウ)う〜ん、わかんない。
(ルキア)もしかして今日って、誰かの誕生日なの?
(シャロン)もちろんです。今日で「クイズマジックアカデミーDS」が発売になって、1年になるんです。
(ルキア)えっ、このゲーム発売されてから1年経っちゃったんだ。
(シャロン)
それから、ルキアさんの答え、間違ってませんわ。クロニカくんとライラさんの誕生日は今日です。ちなみに明日はロマノフ先生の誕生日ですわよ。
(ルキア)わたし適当に言ったんだけど、間違ってなかったんだ。はぁ〜。
(ルキア)ううん、何でもない。
(ルキア)何もないってば!しつこいなぁ。
(サツキ)シャロンさん、ルキアさん今は言いたくないみたいだよ。
(シャロン)
先生がそうおっしゃられるのなら、聞かないことにします。
ユリさんが帰ってくるのを待っていると遅くなってしまうので、「ワイヤレス対戦」始めましょうか。
(アロエ)わーい!
(シャロン)最初に「親」を決めないといけないのですが、まずはわたくしがやることにします。
(アロエ)あたし負けないもーん!
(ユウ)ボクだってやればできるもん!
(ルキア)わたし負けない!
(サツキ)わたしも頑張るからね。
<ユリが帰ってきていないまま始まった「ワイヤレス対戦」。結果はどうなることやら・・・>