「QMA」STORY

QMA」(マジックアカデミーマジアカ・くま・熊)STORY

魔法学校登校日誌 2009年9月13日(日曜日)

昨日、体を動かそうと屋上に行ってユリは閉じ込められてしまい、そのうえ雨に濡れて風邪をひいてしまったのであった。

・・・シャロンとユリの部屋:朝10時ごろ
シャロンは図書館の仕事を休み、ユリはまだ寝ている。

シャロン)ユリさん、まだ寝てますわね。

(ユリ)う、う〜ん。

シャロン)ユリさん、起きたのかしら?

(ユリ)う〜ん、・・・あれ、ここはわたしの部屋、なんでだろう。

シャロン)あら、ユリさん起きたのですね。おはようございます。

(ユリ)あ、シャロンさん・・・ゴホン!ゴホン!

シャロン)ユリさん、起き上がっちゃダメじゃない。ちゃんと寝ておかないと。

(ユリ)そういえばシャロンさん、今日は図書館行かなくてもいいの?

シャロン)今日はユリさんのために、お休みしたんです。

(ユリ)え、わたしのために・・・心配かけてごめんなさい。

シャロン)ユリさん、昨日わたくしに大事なことを言うの、忘れてましたわね。

(ユリ)もしかして「ワイヤレス対戦」のこと?

シャロン
そうです。図書館から帰る途中にルキアさんに会って初めて聞いたから、びっくりしたじゃない。帰ってきてからあわてて用意しましたわよ。

(ユリ)ねえ、なんかお腹のあたりが冷たくて、寒けがする。お腹痛い。

シャロン)だってあなたのお腹に、冷却パックを貼っているんですもの。

(ユリ)あーっ!ちょっと!なんでそんなことするのよ!うう〜、トイレ行きたくなってきた〜。

よく見ると、お腹に冷却パックが貼ってある。

シャロン)ユリさん、前に熱を出して寝こんているルキアさんに、同じことやりましたわね。ルキアさんが、どんな気持ちだったかわかりましたか?

(ユリ)寒いから、取ってよ〜。

シャロン)ユリさん、これからは後のことも考えましょうね。お約束できますか?

(ユリ)だぁかぁらぁ〜、早く取ってよ〜。

シャロン)お約束できますか?できませんか?どっちか選びなさい。

(ユリ)はい。これからは、後のことを考えます。

シャロン)お約束できるということですね。では取ってあげます。

ユリのお腹の冷却パックを外す。

(ユリ)お腹痛いから、トイレ行きたい。

シャロン)いいですわよ。さっさと行ってきなさい。

・・・10分後

(ユリ)トイレ行ったら、お腹空いちゃった。でもしんどい。なんかフラフラする。

シャロン)もしかして、また熱が上がったのかしら?ユリさん、今日はおとなしくしていましょうね。

(ユリ)何か食べたいなぁ。

シャロン
わかりました。何かおいしいものを作ってあげますわ。
作っている間に、体温を計りましょうか。
ベッドで、おとなしく待っててくださいね。

・・・10分後

シャロン)ユリさん、あなたのお食事用意しましたわよ。
先に熱を計ってみましょう。やはり少し熱がありますね。冷却パックを貼りましょう。
ちょっと失礼いたします。(ユリの前髪を上げて、おでこに冷却パックを貼る。)

(ユリ)シャロンさん、冷却パックってこう使うんだね。

シャロン)わかりましたね。

(ユリ)はーい。

シャロン)では、お食事にしましょう。

(ユリ)あ、お粥作ってくれたんだ。

シャロン)ユリさん、食べさせてあげますわ。口を開けてください。あーん。

(ユリ)あーん。パクッ!おいしい〜!

シャロン)よかったですわ。もう一口、あーん。

(ユリ)パクッ!おいしい〜!

シャロン)実はその、今日はユリさんのために、ご奉仕させていただきたいと思うんです。

(ユリ)え、つまり何でもやってくれるってことなんだ。

その後、ユリは一日部屋でおとなしくしていた。>