「QMA」STORY
魔法学校登校日誌 2010年6月2日(水曜日)
・・・購買部:放課後
(リエル)ユリさん、急に購買部の店番なんかお願いして、申し訳ございません。
(ユリ)いいって、いいって。でもちょっとぐらいだったら、わたしに頼まなくても、閉めればいいのに。
(リエル)そうはいきませんわ。買い物したい人が、きっといると思いますから。それでは行って参ります!
(ユリ)いってらっしゃ〜い。
・・・
(ユリ)リエルさん行っちゃった…。そうだ、わたしもリエルさんみたいになっちゃおう。とりあえず着替えようっと。あ、そうそう、カウンターを離れるときはこれ出しておかないといけないんだった。
<ユリはベルと『ご用の方はこのベルを押してください』の札を置いて奥に行った。>
・・・廊下
(アロエ)購買部まだ開いてるかなぁ。色ペン書けなくなっちゃった…。
<10分後、購買部の前に来るアロエ。>
(アロエ)よかったぁ。まだ開いてたよ。
カランコロン〜♪
(アロエ)誰もいない…。リエルちゃーん!!
<アロエが中に入ると、人の気配がない。>
(アロエ)しゅん、誰もいないんだ。あ、カウンターに何かある。えーと、『このベルを…』、うーん何だろう…。
カランコロン〜♪
<ミューが中に入ってきた。>
(アロエ)あ、ミューちゃん、どうしたの?
(ミュー)わたしも買いたい物があったから来た。
(アロエ)今誰もいなくてね、カウンターのベルを押そうと思ってたんだ。
チーン〜♪
(アロエ)出てこないね。誰もいないのかなぁ。
(ミュー)もう一度押してみたら?
チーンチーン〜♪
(ユリ)はいはーい、ただいま!あ、アロエちゃんにミューちゃん、2人でどうしたの?ねぇ、わたしの格好似合っているでしょう?
(ミュー)かわいいですね。
(ユリ)ありがとう。ところで何で来たの?
(アロエ)あのね、色ペンが書けなくなっちゃった。
(ユリ)色ペン買いに来たんだ。そっちの棚に置いてあるから、好きなのを選んでここに持ってきてね。
(アロエ)はーい。ミューちゃん一緒に行こう。
カランコロン〜♪
(ユリ)いらっしゃいませ、購買部にようこそ!
(シャロン)店番お上手ですわね。
(ユリ)わっ、シャロンさん!びっくりしたぁ。もしかして、わたしのこの格好見にきたとか。
(シャロン)違います。前に注文していた商品があったので、届いていないか確かめに来たんです。
(ユリ)注文したときの紙って持ってる?
(シャロン)当たり前じゃない。ちゃんと控え持ってきましたわよ。
(ユリ)あ、これだね。ちょっと待ってて、奥見てくるから。
<ユリはそう言うと奥に行った。>
(ミュー)アロエちゃん、誰か来てるよ。
(アロエ)色ペン書けなくなっちゃって、新しいのを買いにきたんだ。
(ミュー)こんにちは。
(シャロン)ミューさんもご一緒だったんですね。
(ユリ)シャロンさん、ちょっと来てー!!
(シャロン)はーい、すぐ行きますわ。
(ユリ)待たせちゃってごめんなさい。
(シャロン)謝らなくてもいいのよ。
(ユリ)この箱で間違いない?
(シャロン)確かに注文していたものですわ。
カランコロン〜♪
(リエル)ただいま戻りました!
(ユリ)リエルさん、おかえりなさい。
(リエル)あら、シャロン様。どうかなさったんですの?
(シャロン)前に注文していた商品、届いていないかと思って確かめに来たんです。
(リエル)ちょうどその商品、けさ届いたばかりなんですのよ。
(シャロン)ちょうど、すなわちグッドタイミングだったということですわね。ではお先に失礼いたします。
(ユリ)ああっ、お金まだもらってない!
(リエル)ユリさん、心配しなくてもお金はもういただいてますから。
(ユリ)えっ、そうだったんだ。
(アロエ)あたし、色ペン買っていくね。
(ミュー)わたしはこのかわいいくまの絵のノート買います。
(リエル)毎度ありがとうございます!