「QMA」STORY
魔法学校登校日誌 2010年6月2日(水曜日)
・・・シャロンとユリの部屋:夕方6時ごろ
(ユリ)ただいまー。
(シャロン)おかえりなさい、ユリさん。
(ユリ)あれ、なんかいいにおいがするよ。
(シャロン)ほら、そんなとこに立ってないで、早く入りなさい。
(ユリ)はーい。
・・・
(ユリ)シャロンさん、いいにおいするの何?
(シャロン)気になりました?紅茶をいただいてましたのよ。
(ユリ)そういえばさっき、購買部に来てたけど、それのことだったんだ。
(シャロン)
ええ、そうよ。ちょうど切らしてしまったので、注文していたんです。よかったらお召し上がりになります?
(ユリ)えっ、いいの?
(シャロン)今日は特別、あなたにもご馳走してあげますわ。
コンコン
(ユリ)はーい。ちょっと待って。
<ユリがドアを開けると、アロエがきている。>
(ユリ)いるよ。どうしたの?
(ユリ)シャロンさん、アロエちゃんがね「相談したい」って来てるよ。
(シャロン)お話聞いてあげましょう。中に入れてください。
(ユリ)早く入って。
(アロエ)お邪魔しまぁーす!
・・・
(シャロン)ユリさん、あなたの分ご用意いたしましたわよ。
(ユリ)ありがとう。
(シャロン)それから、こちらはアロエさんの分。ミルクティーにしましたわよ。
(アロエ)あたしのも用意してくれたんだ。わーい。
(シャロン)熱いので、気をつけて飲んでくださいね。お菓子も出しておきますね。
(アロエ)シャロンちゃん、お菓子たくさん食べたら、ご飯食べられなくなっちゃうよ。
(シャロン)それもそうね。ところで、わたくしにお話したいのは何かしら?
(ユリ)何の話かなぁ。
(アロエ)えっとね、もうすぐミューちゃんの誕生日なんだ。
(ユリ)ミューちゃんって、さっき購買部で一緒に話してた子だね。
(アロエ)うん。それでね、ミューちゃん「わたしもうすぐ誕生日だよ」って、言ってたよ。
(ユリ)「誕生日」っていつなの?
(アロエ)「6月7日」だって。
(ユリ)「6月7日」って、もうすぐじゃない。何かいい案ないかなぁ…。
(シャロン)ユリさん、わたくしに任せていただけないかしら?
(ユリ)何かいい案でもあるの?
(シャロン)ええ、もちろん。紅茶が冷めてしまいますので、早くいただきましょう。