「QMA」STORY
魔法学校登校日誌 2010年10月15日(金曜日)
放課後(時間は夕方4時過ぎ):教室
(ユリ)授業終わったから、早く帰ろうっと。
(ナツミ)ユリ、帰っちゃうんだ。
(ユリ)だってもう何もすることないんだもん。
(シャロン)ユリさん、何かお忘れではなくて?
(ユリ)えっとー、何かあったかなぁ…。今週「掃除当番」じゃないし、何かあったっけ?わかんないや。じゃあまたねー…痛たた、離してよ〜。(ナツミに腕をつかまれる)
(ナツミ)ダーメ、まだやらないといけないことがあるから離さない。
(ユリ)痛いから腕離して!
(ナツミ)離したらユリ逃げちゃうから、絶対ダメ!
(シャロン)ユリさん、まだわからないの?
(ユリ)わかんない、まーったくわかんない。
(シャロン)わからないのなら、思い出させてあげましょう。
(ユリ)痛い!痛い!やめてよ〜!!(シャロンにげんこつで頭をグリグリされる)
(ナツミ)ユリ、なんか思い出した?
(ユリ)いきなり頭をグリグリしないでよ!痛いじゃない!
(シャロン)ユリさんがちゃんと思い出すまで何度でもやりますわよ。あ、掃除の邪魔になるようなので、廊下に出ていましょう。ナツミさん、ユリさんが逃げないようしっかりつかまえておいてください。
(ナツミ)はいっ!
(ユリ)痛い!痛い!離して!
(シャロン)ユリさん、さっきルキアさんと何かお約束したの、忘れたの?
(ナツミ)ねぇユリ、もしかして覚えてないの?
(ユリ)わたしそんな約束したんだ。
(シャロン)ルキアさんの班、掃除当番ですから終わるまで待っていましょうね。
・・・20分後
(ルキア)あー、やっと終わったぁ。あ、あれ、シャロンさんたちまだいたんだ。
(シャロン)ええ。ユリさん先に帰ろうとしたので、二人で引き止めていたんです。
(ユリ)聞いてよ!わたしが「離して」って言うのに、ナツミがずーっとわたしの腕つかんでいるんだよ!
(ルキア)それはユリさんが悪い。約束すっぽかすの?
(レオン)おい、早くしないと暗くなっちまうぞ。
(ルキア)ごめ〜ん、すぐ行くから先にグラウンド行ってて。
(レオン)ユウ、先に行こうぜ。
(ユウ)はーい。
(シャロン)あなた昼休みルキアさんに「放課後にリレーの練習しよう」って約束してたじゃない。
(ユリ)あ、そうだった!思い出した!
(ルキア)も〜、しっかりしてよね。ユリさんがいなかったら、練習にならないんだから。
(ユリ)ごめ〜ん。
(シャロン)ナツミさん、付き合わせちゃって悪かったわね。
(ナツミ)いいの、いいの。じゃあわたし帰るね。
(ユリ)ナツミ、バイバイ〜。
(シャロン)ではユリさん、行きましょうか。
(ユリ)シャロンさんもついてくるの?
(シャロン)当たり前です!あなたのことが心配ですわ。
<この後、グラウンドへ練習しに行ったのであった。>