「QMA」STORY
「QMA」(マジックアカデミー・マジアカ・くま・熊)STORY
魔法学校登校日誌 2009年9月1日(火曜日)
・・・シャロンとユリの部屋:朝7時ごろ
<シャロンはすでに起きていて、ユリを起こそうとしている。>
(シャロン)ユリさん、起きましょう。
(ユリ)う、う〜ん。
(シャロン)ユリさん、起きてください!
(ユリ)う〜ん・・・、あと5分だけ寝かせて。
(シャロン)ダメです!起きなさい!
(ユリ)う、う〜ん・・・、シャロンさんおはよう。
(シャロン)
おはようございます、ユリさん。
さあ、まずは顔を洗って、学校に行く用意をしましょうね。
(ユリ)なんか体がベタベタするから、シャワー浴びてもいい?
(シャロン)いいですわよ。さっさとしてくださいね。
<ユリはシャワーを浴びに行った。>
(シャロン)新学期ですから、今日はちゃんとしないといけませんわね。(鏡を見ながら、髪をといて整えている。)
<10分ほどして、ユリがシャワーを浴びて出てくる。>
(ユリ)あー、シャワー浴びて、気持ちよかったぁ。
(シャロン)ユリさん、学校に行く用意をしましょう。
(ユリ)はーい。あ、またその髪型にしたんだ。わたしもやってほしいなぁ。
(シャロン)ご自分でやってください。
(ユリ)じゃあやり方教えて。
(シャロン)わかりましたわよ。教えてあげます。
(ユリ)ありがとう。髪乾かすから、ちょっと待ってて。
(シャロン)少しくらいなら待ってあげます。
<ユリが髪を乾かしていると、シャロンの携帯が鳴る。>
〜♪
(シャロン)
あら、朝早くからわたくしにかけてくるなんて、誰かしら?ルキアさんからですわね。
はい、シャロンです。おはようございます。ルキアさん、どうかしたんですの?何ですって!?
わかりました。後でユリさんと一緒に部屋に行きますわね。
(ユリ)シャロンさん、こんな感じでいいのかなぁ?
(シャロン)ごめんなさい。急な連絡があったもので。
(ユリ)何かあったの?こんな感じでいいかなぁ?
(シャロン)それでいいですわよ。パンと紅茶で朝食にしましょう。
(ユリ)朝ご飯食べないと、力が出ないもんね。
(シャロン)すぐに紅茶の用意をいたしますわ。
(ユリ)シャロンさん、何かあったの?
(シャロン)気になりました?実はさっき、ルキアさんから連絡があったんです。
(ユリ)ルキアさんに、何かあったんだ。
(シャロン)
詳しいことはわからないのですが、何だかしんどそうな声でしたわ。
ユリさん、紅茶が入りましたわよ。
(ユリ)ありがとう。
(シャロン)それで、その、ルキアさんの部屋に寄ってから、学校に行こうと思うんです。
(ユリ)わたしもついていってもいいよね?
(シャロン)いいですわよ。「冷却パック」を持っていっていただきたいんです。おそらく熱を出していると思いますから。
(ユリ)シャロンさんの話を聞いて、ルキアさんのことが心配になってきた。
(シャロン)さっさと朝食を済ませて、ルキアさんのところに行きましょう。
<その後二人は冷却パックを持って、ルキアの部屋に行った。>
・・・ルキアの部屋
コンコン
コンコンコン!
(ユリ)ねえ、シャロンさん。
(シャロン)ユリさん、何ですの?
(ユリ)ルキアさん、しんどくて起きられないんじゃないのかなぁ。
(シャロン)確かにそんなことでは大変ですわね。では鍵を開けて入りましょう。
<シャロンがルキアから預かっている鍵で開けて入ると、ベッドでルキアがまだ寝ている。ルキアの元にいくシャロンとユリ。>
(ユリ)わたしもいるよ。
(ルキア)ユリもいるんだ、ありがとう。
(ルキア)うん、ちょっとしんどいんだ。お腹痛い。
(シャロン)ルキアさん、おでこをさわらせてください。う〜ん、少し熱いですわね。
(ルキア)今日学校休んでもいい?
(ユリ)ルキアさんがお休みしちゃったら、クラス寂しいなあ。
(ルキア)あーあ、皆勤賞消えちゃった。
(シャロン)仕方ありませんわ。先生にお休みすること伝えておきます。
(ルキア)ありがとう。
(シャロン)ユリさん、悪いのだけど、ルキアさんに冷却パック貼っていただけるかしら?
(ユリ)わかった。
(ルキア)ちょっとユリ、何するのよ!
<ユリはルキアのお腹に、冷却パックを貼ってしまう。>
(ユリ)これでよし、っと。
ポカ!(シャロンがユリの頭をげんこつでたたく)
(ユリ)痛った〜、なんでたたくのよ!
(シャロン)ユリさん!そんなところに貼るものではありません!ルキアさんが寒がってますわよ。
(ルキア)うう〜、寒いよ〜。お腹痛いよ〜。
(シャロン)ユリさん、マジメにやりなさい!
(ルキア)ユリ、わたしが元気になってほしくないんだ。
(ユリ)ルキアがいないクラスなんて、イヤ。
(シャロン)じゃあどこに貼るか、わかりますわね。
(ユリ)ルキアさん、ちょっとごめんね。
<ユリはルキアの前髪を上げて、冷却パックを貼った>
(ルキア)ユリ、ありがとう。
(シャロン)ユリさん、最初からそうしていたら頭たたかれなくて済んだのに・・・。
(ユリ)ごめんなさい。シャロンさん。早く元気になってね。
(ルキア)うん!今日はゆっくり休むよ。来てくれてありがとう。
(シャロン)ユリさん、そろそろ学校へ行かないといけませんわ。
(ユリ)じゃあ、学校終わってからまた来るねー。シャロンさん、早く行こう!
(シャロン)では参りましょうか。