「QMA」STORY
魔法学校登校日誌 2010年8月15日(日曜日)
・・・夜:「肝試し」
(シャロン)オホン、みなさんお集まりかしら?
(ユリ)ね〜、シャロンさん、何人かいないんだけど、何するの?
(シャロン)準備に行ってもらっていますのよ。説明しますから、おとなしく聞いてなさい。
(ユリ)はーい。
(シャロン)今から「肝試し」をします。
(アロエ)「肝試し」!?いやぁーん。
<突然アロエが嫌そうな顔をしてしまう。>
(ユウ)アロエちゃん、どうしたの?
(アロエ)あのね、あたしこわい話とか、オバケ苦手なんだ。
(ユウ)ボクもね、ひとりでいるのあまり好きじゃないんだ。
(シャロン)
ユウくん、アロエさん、わたくしのお話ちゃんと聞いていただけないかしら。
これから大事なこと言いますわよ。
(アロエ)ごめんなさい。
(シャロン)
ではコースについて説明いたします。矢印に従って進んでください。
途中のお堂のところに「お札」が置いてありますから、一枚ずつ取ってきていただきます。
それから道が分かれるところが一ケ所ありますが、ロープが張ってある道には絶対に入らないでください。
わかりましたね?
(シャロン)
順番?もう決まっていますわよ。まずアロエさんとユウくんが一緒に出発します。
その後、ユリさんがひとりで出発します。
(ユリ)え゛ええーっ、わたしひとりなのぉ?!
(アロエ)よかったぁ。ユウくんと一緒だよー。
(ユウ)ボクもひとりじゃなくてよかったよー。
(ユリ)シャロンさーん、一緒に行ってよ。お願いー。
(シャロン)
ダメです。もしわたくしが行ってしまったら、ここには誰もいなくなってしまいます。
悪いのだけど、ひとりで行ってくださいね。
(ユリ)仕方ないなぁ。
(シャロン)さてと、アロエさんとユウくん、そろそろ出発しましょうか。
(アロエ)はーい。
(ユウ)ボクが守ってあげるから大丈夫だよ。
(アロエ)ホント?わははーい!うれしいよ!
(シャロン)では気をつけて、行ってらっしゃい。
(アロエ)あたし頑張るもん!ユウくん、早く行こう!
(ユウ)ボクだって負けない!
<アロエとユウは仲良く手をつないで、出発していった。>
(ユリ)シャロンさーん、わたしいつになったら行けるの?
(シャロン)しつこいわね・・・もう少し待ってなさい。
・・・10分後
(シャロン)ユリさん、お待たせいたしましたわ。気をつけて行ってらっしゃい。
(ユリ)じゃあ行ってくるねー。
(シャロン)さてとゴールの準備をしないといけませんわね。
<ユリはこの後、自分が悲惨な目に遭うとは思ってもいなかった。>
・・・30分後
(シャロン)お帰りなさい。こわかったわね。
(アロエ)ひっく、もうおばけ出ないよね?
(シャロン)もう大丈夫よ。
<アロエとユウが帰ってきてしばらくして、サツキ・ナツミ・ルキアの3人が戻ってくる>
(ルキア)たっだいまー!
(シャロン)お疲れさま。
(サツキ)ユウ、泣かないでがんばったね。
(シャロン)それじゃあ、花火でもしましょうか。
(サツキ)ユウ、花火やるんだって。
(ユウ)アロエちゃん、一緒に花火やろう!
(アロエ)わーい、花火花火!
<その頃ユリは道に迷っていた>
(ユリ)あれー、おっかしいなー。わたし今どこ歩いているんだろう・・・?のわっ!
<足元に太い木の根があるのに気づかず、つまづいてしまった。>
(ユリ)痛たたた、ケガしちゃった・・・。